書籍に執筆の機会をいただきましたので紹介です。
私も所属している日本スポーツ法学会では、1年に1度会報が発行されています。
この会報には、様々な論文のほか、公益財団法人日本スポーツ仲裁機構でなされた仲裁判断について、判例解説が付されています。
今回私は、2021年の学会報で判例解説を担当し、日本スポーツ仲裁機構 JSAA-AP-2020-002 について執筆させていただきました。
同事案は、競技者が日本自転車競技連盟による東京オリンピック代表選考基準の設定を争った事例です。
代表選考基準が一度は設定されたものの、選考基準の内容となった大会がCovid-19の世界的蔓延により中心になるなどしたことで見直され、再設定されたという事例です。
再設定された条件は、競技者にとって不公平ではないかという側面があったようですが、結果として仲裁判断としては請求棄却となっています。
非常事態下の事例なのであまり過去に例もなく、私としても分析が難しくはあったのですが、自分なりの見解を記述しました。
ご批判など是非お待ちしております。