本日、私の母校である一橋大学法学部において「法と現代社会」という授業の講演をさせていただきました。
学生に対し、実務で活動している法律家が交代で講演をするという授業で、様々な分野の法律家が、分野の魅力などをお話しするというコンセプトの授業でした。
・・・といっても、実際に緑あふれる大学通りや国立キャンパスに足を運ぶことはなく、リモートスタイルでの授業となりました。しかもリアルタイムではなく、事前に授業内容を録画し、それを学生に見ていただく方式です。
私は一橋大学法科大学院で、「ソクラティック・メソッド」という方式の授業を受けて育ちました。もうそれはそれは楽しい授業で、講師と生徒とが双方向で意見交換をしながら進めていくというスタイルです。私は自分が弁護士会の研修などで講師をやる際にもこうしたスタイルをとりがちです。双方向の授業は、よい緊張感もあり、議論も深化するので、学習効果も高いと信じています。
こうしたスタイルに慣れていると、一方から話し続けるだけの授業は、やはりちょっとやりにくいところがありました。生徒の表情などではなく、画面を見続けてやることになるのですから・・・・
早く元の、人とのコミュニケーションが正常にできる世界に戻って欲しいと切に願います。
さて、授業の本題は、スポーツ法と刑事弁護でした。
スポーツ法という学生にはなじみのない分野について、スポーツ法とはどういう法分野なのか、スポーツの世界にどう弁護士が力を使い、活躍することができるのかというお話を中心にさせていただきました。
刑事弁護は学生にもなじみのある分野ですが、刑事弁護士の役割と社会的意義、刑事弁護のやりがいを中心にお話しさせていただきました。
受講生のみなさん、熱心に事前課題などにも取り組んでいただきました。それを活かして、録画ながら一応双方向の要素のある講義ができたのではないかと思っています。
またこういう機会がいただけたら、積極的に取り組みたいと思います。