弁護士 山本衛 On Court

私なりのテニス観戦の楽しみ方とビジネスの一考察

今日はほぼ完全に雑談です。
テニス観戦についての持論やビジネスの話も含みますが、いずれも法律の話では全然ないので、完全に一般市民の一感想にとどまります。そして、(ブログやTwitterすべてにいえる話ですが)僕の個人的な見解で、関係している団体等の見解を示すものでは一切ありません。

今やテニスが仕事の一部になった私ですが、れっきとしたテニスファンです。
日本でテニスの大会が開かれれば大小問わず足を運びます。
今はCovid-19問題でほとんど機会がないのが本当に残念・・・
早くスポーツ観戦を思い切って楽しむ世界が戻ってくることを望みます。

近時、国内外問わず従来のテニス観戦の在り方を変化させようとする様々な試みがなされています。
ワンセットを4ゲームに代えたり、タイブレーク数セットというレギュレーションを採用したり。
試合をもっとショーアップして盛り上げたり、音楽を流しながら観戦できるようにしたり。
こうした取り組みは、従来高かったテニス観戦の敷居を取っ払い、ファンを増やす方法としてとても素晴らしい試みだと思います。いつも、ワクワクしながら見ていますし、国内で行われるこうした試みにはぜひ足を運びたいと思っています。

・・・という流れと、今日は少し方向性が違う話がメインなのですが。
「長いテニスもそれはそれで良いよ」というお話です。

ご存知のとおり、通常のテニスの試合は3セットマッチで行われます。
試合時間にして、早いものでも1時間、長ければ3時間を超える場合もあります。
たしかにこれをずっと見ているには、長く感じられる人も多かろうと思います。

でも、テニスって、ずっと見ている必要は全くないんです。

テニスの大会は、テニスコートがたくさん用意されている大きな会場で行われます。
トーナメントの進行にもよりますが、朝から夜までずっと、それぞれのコートで同時並行的に試合が進行しているのです。観客席にいても、コートチェンジの間は移動・退出自由。なので、お気に入りの選手の試合はずっと観戦して、そのほかの時間はいろいろなコートの試合をつまみ食いするように見るということも可能です。また(大会の規模にもよりますが)コートの外には食べたり飲んだりする場所や休憩場所、グッズ販売などもあります。試合観戦に疲れたら休憩してももちろん大丈夫。会場全体がお祭り・リゾートのようになっているので、一日、日常生活を忘れて優雅に過ごせるのです。

なので、私がテニス観戦に行くときは、たくさんの試合がある1回戦とか2回戦の日を見に行きます。
試合を見に行くときには、その日はすべてオフ(平日ならば、お休みをいただく!!)にします。
数年前に行ったときのジャパンオープンに行った時の一日の過ごし方はたとえばこうです。
会場は10時開場しますが、まだ試合はやっていないので会場内をブラブラ、選手の練習見学。11時に試合開始、センターコートで日本人選手の試合を全部応援。その後、外のコートでやっている試合、選手の練習などを順番に見ながら、休憩スペースでセンターコートが映っているモニターを見ながら昼食(ビールも!)。午後2時くらいからセンターコートで試合を1セットだけ見て、外のコートで海外トップ選手の試合前の練習を見学。夕方に向けてまたセンターコートと1番コートを行ったり来たり、途中外の物販コーナーを見たりして過ごし、夜からのセンターコートで海外トップ選手の試合を全部見学。
たとえば、こんな感じです。

えーっと、楽しみが伝わったか自信がないのですが(笑)、要するに、断続的に試合をやっているお祭りの空間で、一日自由に、好きな時間に好きなことをして、リゾート気分を楽しんでいるのです。僕はテニスが好きなのでテニス多めの楽しみ方になりますが、お友達とお酒を片手に広場で談笑していたっていいし、ひなたぼっこをしながら昼寝をするのも楽しいでしょう。遠方から来たなら、試合がやっている最中に会場から出て市内観光をして目当ての試合に戻ってきたって構いません。
たとえばバスケットボール、サッカーのように、短時間スタジアムに足を運んで集中して試合を見る、というスポーツ観戦の仕方とは少し楽しみ方が違うわけです。
この楽しみ方だと、1試合が30分で終わってしまってはとても困ります。見たい試合を長い時間じっくり見ていることもできませんし、外でゆっくりしたり他コートの試合を見学していると試合を見逃してしまうかもしれません。いろいろな試合、いろいろな選手をチラチラ見るという楽しみもなくなってしまいます。
一日中、長い試合が複数のコートで断続的に行われているからこその楽しみ方かなぁと思います。そして、この楽しみ方は、テニスにそんなに強い興味がなくても、スポーツやお祭りが好きであればきっと楽しいと思います。

さてここからは少し興行としての在り方の話です。
いろいろな制約があることはもう十分承知していますが、こういう楽しみ方をするためには、会場全体がそういう楽しみ方ができる雰囲気になっていないと、楽しみ半減になってしまいます。複数のコートで試合が断続的にやっているという条件はどの大会も同じですが、会場全体が、試合を見る以外の楽しみ(食事や、物販や、休憩スペースや、その他もろもろ)も含めて楽しめる雰囲気になっているのは限られたトーナメントだけなのが実情です。
サッカーや野球のように、シーズン中頻繁にそのスタジアムで試合があるわけではありません。なので、こうしたスポーツのスタジアムビジネスのモデルは成り立たないと思います(もっとも、今後、こうしたスポーツのようなリーグ化が実現すれば別)。テニスの大会は基本的に一年に一回、1週間だけやっています。これは、一年に1回行われるフェスティバル、お祭りに似ています。専門家ではないので全くわかりませんが、フェスティバルをどう盛り上げ、どうマネタイズしていくかのビジネスモデルはいくらでもあるんじゃないでしょうか。
もちろん世界トップ選手が来る大会なのかそうじゃないのかというグレードの違いによって、お祭りの規模が違ってくるのはやむを得ないところかもしれません。が、しかし世界レベルで見れば下部の大会でも一般人から見たらテニスはすごいです。会場の雰囲気、選手の個性、いろいろなものをうまく修飾すれば、日本国内で行われているもっと多くの大会に、もっと興行として盛り上がることのできるポテンシャルがあると思っています。

とりとめのない長い雑談で、恐縮です。

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