弁護士 山本衛 On Court

松井俊英選手オンラインサロンと,テニス関係事業支援

 世界でも活躍中のプロテニスプレーヤーである松井俊英選手が,オンラインサロンを立ち上げました。
 松井俊英選手オンラインサロンのウェブサイト
 私も,同選手の事業立ち上げにつき,微力ではありますが法的支援をさせていただいております。

 オンラインサロンとは,主に著名人や専門家が運営するインターネット上の会員制コミュニティです。
 プラットフォームは様々ありますが,Facebookグループを利用して運営されることもあり,松井選手のオンラインサロンもこれによっています。
 有料である代わりに,著名人と直接交流したり,クローズドな空間ならではの本音や裏話を聞いたりできます。Facebookのコメント機能などで投稿に返信をしたりすることができるので,著名人との双方向の交流が楽しめ,従来の「ファンクラブ」的なものよりも密で近いコミュニケーションができることが特徴です。
 松井選手のオンラインサロンも,すでにここでしか聞けない選手活動の話が配信され,参加者とのコミュニケーションが活発に行われています。クローズドなコミュニティを利用して松井選手に直接テニスお悩み相談をしたりアドバイスを求めたりすることも歓迎されています。そのほか,上記サイトに記載されているように会員限定のイベントやテニスオフも企画されています。トッププロとこれほどまでに近い距離で交流できるコミュニティは,初めてだと思います。
 月額会費制のコミュニティになりますが,これだけ充実した内容で,テニススクールのレッスン1回分と考えれば十分リーズナブルといえるのでは?
 何よりも,サロンを通じて様々なプロジェクトに挑戦したい,新しいテニスの交流スタイルを作っていきたいという松井選手の熱い思いが伝わってくるサロンとなっています。テニス選手として大変新しい試みだと思いますので,専門家としての支援はもちろん,いちテニスファンとして応援しています。

 さて,アスリートが競技以外の活動をやるということで真っ先に思い浮かぶのは,いわゆるセカンドキャリアです。セカンドキャリア支援,権利利益の保護は,スポーツローヤーの中でもたびたび話題に上がる事項です。
 「セカンド」というと「競技活動の次」という意味合いが現れますが,それにこだわる必要はありません。選手活動をしながら自ら事業活動をすることは(競技によっては一定の制約があるにせよ)当然可能です。「セカンドキャリア」という言葉を嫌って,「デュアルキャリア」という言葉を使うこともあります。現役中に競技活動以外のキャリアについて考えている方が,競技活動のパフォーマンスも上がるのではないかという研究もあります。
 松井選手もまだ現役バリバリのプロフェッショナルですから,セカンドキャリアという言葉は似合いません。松井選手以外にも,現役プロテニス選手がYoutubeを始めたり,選手活動中に何か競技活動以外の事業をやってみようという試みをする例も増えてきています。選手自らがテニスの価値を高めたいという思いを伝えようとする熱意を感じる試みがたくさんあります。
 松井選手の上記試みが現役中のものであったためこのような話をしましたが,もちろん純粋なセカンドキャリアとして引退後に事業を始める選手もいます。アマチュアの選手が,独立してテニス関係事業をしようという例もたくさん聞いています。
 こうした試みは,テニスプレーヤーとして培った技術やノウハウを生かしてテニスを盛り上げようとする熱意に支えられたもので,大きな価値があります。私も,自分の専門性を活かして,こうしたキャリア支援,事業サポートが少しでも多くできればと思っています。

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