弁護士 山本衛 On Court

2か月分の徒然

多忙により2カ月ぶりの投稿となってしまいました。
それはそれは本当に多忙でした。その原因は主に刑事裁判でした。大きな裁判員裁判があったのが主なハイライトですが,そのほか否認事件(依頼人が無罪を主張する事件)の集中的な公判が重なるかなりハードな日程でした。その間で無罪判決をいただいたりといった嬉しい出来事もあり,怒涛の2か月間を過ごしておりました。

刑事裁判の合間を縫って,早稲田大学で開催されていたスポーツ法関係の講演会に参加したりもしました。
独禁法,スポーツビジネス,ドーピングの問題など,幅広い問題に触れました。
また現在,スポーツ選手の肖像権やパブリシティ権について有志の弁護士で研究を進めています。
これも,何らかの形で公にできる時が来ると思います。

先月,担当している企業事件の依頼人に会いに,関西に出張に行ったことがありました。
それなりの規模の事件で,一緒に担当している別事務所の弁護士との出張でした。
その出張の帰りの新幹線の中,困難な問題に直面した依頼人をどうやって救うか,という一般論を議論していました。
その弁護士は,こんなことを言いました。
「皆が「難しい」と考える局面を突破するには,皆が考えるような通り一遍の考えではない法律構成やスキームを組む必要がある」「だから,少数説であっても熱心に検討して議論してきた我々は,強い」
なかなか含蓄のある言葉だと思い,とても納得して聞いていました。
これは,文字どおり少数説を唱えよという意味では全くありません。法的な議論をする力,思考の幅の話です。
この弁護士,私と同じ法科大学院で苦楽を共にしてきた戦友のような存在です。私たちは,同じ目標を目指す友人たちと議論を重ねてきました。効率的な勉強方法はもっとあったかもしれませんが,学説が一般的か,判例と同じかにとらわれず,様々な考え方を議論してきたという自負があります。なるほどそういった私たちのベースのようなものが,もしかしたら,依頼人により良いサービスを提供するための重要な要素となりうるのかもしれないと思いました。
引き続き,自分にできうる限りの力を,幅広い分野で使っていきたいと思います。

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