昨日から本日にかけて,第31回日本テニス学会がびわこ成蹊スポーツ大学で行われました。
昨年も学会大会には参加しましたが,今年は参加するだけではなく,「テニス中の事故に伴う法的責任と現場の対応」と題して研究発表をさせていただきました。
研究発表の内容は,テニス中に事故が起きた場合に想定される法的責任について論じた上,実際に裁判となってしまったテニス中の事故の裁判例を分析し,各裁判例でどのような判断がなされているのか,どのような事情が重視されているのか,そして,そうした分析を現場での練習等にどのように生かすべきか,お話しさせていただきました。
研究には慶應義塾大学法学部1年生の発田志音さんにもご協力いただき,共同発表という形でプレゼンテーションを行いました。
運動科学や物理学等の理系の研究が飛び交う中で,全く肌色の違う法学が聞く人に合うか心配していましたが,幸い皆さん興味を持って聞いてくれたようでした。
今回の学会大会における研究奨励賞にも選んでいただき,表彰をいただきました。
また来年も,新たに自分なりの研究テーマを設定し,戻って来たいと思います。
さて,自分の研究発表以外の発表者の研究発表,そのほか基調講演などもたいへん興味深く聞きました。
法律には関係ないですが,テニスにまつわる様々な分野の話を聞くのは知的好奇心が刺激されます。
特に私の興味を引いたのは,「国内国際大会の必要性について」と題する講演でした。著明な大学のテニス部監督兼大学フューチャーズのトーナメントディレクターの方の講演でしたが,日本国内には国際大会が少なすぎる,もっと日本国内で大会を増やすことで日本人選手が育っていくのだからどんどん大会を増やそう,というメッセージでした。
現在私が関わらせていただいている全日本男子プロテニス選手会の活動にも大きく関わるところですので,非常に興味深く聞かせていただきました。
普段の業務にはない新しい発見と刺激を求めて,今後も学会に関わっていこうと思います。