論文を書いたわけではないので執筆ではありませんが,私の講演が掲載された書籍を紹介します。
「現代法律実務の諸問題」という書籍で,日弁連から毎年出ている書籍の平成28年度版です。
これは,様々な分野で日弁連が行っている研修をまとめたものです。
私は,おととし,近畿弁護士連合会の夏の研修にお招きいただきました。
研修は,「評議を見据えた弁護活動はどうあるべきか」という主題でした。
この研修では,まず,社会心理学及び法と心理学の専門家である若林宏輔先生から研究発表をいただきました。
若林先生は,各地で実施されている裁判員裁判の模擬評議を研究され,弁護活動が裁判員の評議にどのような心理学的影響を与えているのかを分析されていました。
これを聞くだけでも私自身とても勉強になったのですが,光栄なことに,弁護士側のパネリストとして登壇し,ともに意見交換をする機会をいただきました(ほかに,普段から懇意にさせていただいている東京弁護士会の村井宏彰弁護士も登壇しました)。
裁判におけるプレゼンテーション技術についての自分の見解を好き勝手話させていただきましたが,心理学という分野は近そうであまり触れる機会が少なく,心理学の研究結果を交えながらする議論はとても興味深いものでした。