【執筆書籍紹介】季刊刑事弁護の特集を担当しました

 雑誌「季刊刑事弁護」最新号の特集の企画立案を担当しました。
 以前ブログで紹介したこともありましたが,私は同雑誌の編集委員として企画立案に携わっています。

 今回のテーマは,「公判の命運を左右する被告人質問」です。

 被告人質問とは,被告人,つまり刑事事件を起こしたと疑われた人の話を聞く手続です。
 これまで,被告人質問は裁判で当然に実施されるものであるかのように扱われ,実際そうされてきました。
 弁護士の中にも,きっと,裁判で特に問題意識を持つことなく被告人の言い分を話してもらっていた弁護士も多くいると思います。
 この特集は,弁護人が,もっと目的意識をもって被告人質問を活用し,被告人質問をしない(※1)という選択も含めて戦略的に被告人質問を行っていこうという趣旨で企画しました。
 企画の中では,弁護士の立場からの被告人質問への提言,アメリカの法制度の紹介,元裁判官の論文,弁護士同士の対談など盛りだくさんな内容となっております。
 専門家(主に弁護士)向けの書籍となっておりますが,刑事事件をあまり扱わない弁護士の方も被告人質問をしたことがないという方は少ないと思うので,是非一度お手に取ってみていただきたいと思います。

(※1)被告人には黙秘権がありますので,法廷で一切の供述を拒んでも不利益に扱われることはありません。


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