弁護士 山本衛 On Court

クラウドファンディングの勉強会に参加しました

 昨日,都内で開かれたクラウドファンディングの勉強会に参加してきました。
 クラウドファンディングは,不特定多数の者がインターネットを通じて行う財源の提供や協力です。資金を募集する側が一定のプロジェクトを立ち上げ,それに賛同する支援者が財源を提供するシステムです。
 企業などが行うクラウドファンディングでは配当や金利を受け取ることを目的とするクラウドファンディングもあるようですが,クラウドファンディングといって一般的に思い浮かべるのは,純粋な寄付であったり,財源を提供する側も何らかの対価を受け取って(購入して)行うものではないでしょうか。
 近時,有効な資金調達手段として急速に広まっています。

 クラウドファンディングは特に,社会的意義の大きい活動をする事業者や団体にとって有力だと思います。このような団体は営利を目的としていないことも多く通常の資金調達の方法では困難が伴いますが,その事業には社会的意義や魅力があり,インターネットを通じて不特定多数の者の賛同を得られやすい面があるからです。また,社会的意義がある活動では,プライスレスな価値がある対価を提供しやすいかもしれません。
 スポーツに関するプロジェクトなどは極めてクラウドファンディングになじみやすい分野だと思います。スポーツは社会的意義の大きい活動で,プライスレスな価値を常に生み出すことができる力を持っていると思います。
 また個人的には,最近,刑事事件の弁護活動費用をクラウドファンディングで集めるという画期的な取り組みが行われたのが思い出されます。なかなか刑事事件の分野とクラウドファンディングが結びつくことは通常考え難いと思いますが,その事件は非常に社会的意義のある事件であり,多くの賛同者を得られたようです。
 
 今回の勉強会も,NPO法人向けにクラウドファンディングの活用方法を学ぶものでした。もちろん,NPO法人向けとはいっても,一般の個人事業主,任意団体,中小企業,社団法人などにも応用できる内容です。
 日本ファンドレイジング協会認定ファンドレイザーの宮本聡さんを講師にお話を伺いました。クラウドファンディングのプラットフォームを担う企業の方々からのお話もありました。いずれもすぐに役に立つ,すばらしいプレゼンテーションでした。こうしたお話を踏まえて,クラウドファンディングにおいてどのようにプラットフォームを選ぶべきかという点を中心に議論がなされました。
 また,NPO法人やベンチャー企業のサポートに携わる弁護士から法的問題についての解説もありました。
 会場にはNPO法人関係者のほか,弁護士,個人事業者や起業家の方など一般の方々も多数参加されており,活気のある勉強会でした。

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