弁護士 山本衛 On Court

弁論とプレゼンテーション

先週は、私の事務所が、否認事件の弁論(審理の最後に裁判官に説得を行うための陳述)ラッシュでした。

事件のうち二つが、違法収集証拠の排除を争う事件でした。簡単に説明すると、警察官が捜査において違法を犯したため、その捜査で見つかった証拠が刑事裁判でも使うことができない、という理屈です。警察官が捜査で無茶なことをし、違法な捜査であると評価される事件は多くあります。それによって、無罪判決となるケースもあります。

ひとつめの事件を私が弁論し、翌日はもうひとつの事件で坂根弁護士が弁論しました。

私たちは、弁論において私たちの主張が正しいことを裁判官に理解してもらうため、あらゆる努力をします。弁論は一種のプレゼンテーションです。書類を書いて読むだけではいけません。私たちは、法廷にプレゼンテーションソフトやイーゼルバッドなど、効果的に主張を伝えるための道具を持ち込みます。
先週の弁論でも、私たちはプレゼンテーションソフトを用い、裁判で取り調べられた証拠などを適宜スライドに写しながら弁論しました。
こうした工夫は、依頼人の利益ために最大限の努力をするうえで必要だと思うのですが、実践をしている弁護士は必ずしも多くはないようです。逆に言えばそれは私たちの強みであり、私たちのこだわりでもあります。

坂根弁護士の弁論は、私自身の事件とは関係なく傍聴しただけでした。
力強く、そして自由に説得の議論を展開していて、勉強になりました。
傍聴した分私の残業時間は増えたのですが、こうした機会も、自分の血肉になり、自分の弁護活動へと生きてくると思っています。

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