弁護士 山本衛 On Court

ネクタイ

僕にはお気に入りのネクタイがあります。


このネクタイ、僕が何か新しいことにチャレンジするとき、いつも願掛けのようにつけています。
このネクタイ、ドット柄に見えますが、よく見ると、桃と、栗と、柿のマークになっています。
そして、ネクタイの下部には、「桃」「栗」「柿」「3」「8」というデザインが入っています。

そう、このネクタイ、「桃栗三年柿八年」ということわざを表現したネクタイなのです。

このネクタイは、弁護士の1年目に、今の妻がプレゼントしてくれたものです。
弁護士1年目の時、いろいろなことに悩みました。
1年目の自分で、依頼人のためにベストな弁護を提供できているだろうか、自問自答しました。
プレッシャーに押しつぶされそうになりました。
仕事が辛いと思うときもありました。
そういう自分を知ってか、「何事も成し遂げるまでには時間がかかる。肩の力を抜きなさい」という意味を込めて、プレゼントしてくれたものでした。

先週、弁護士をはじめて3年が経過しました。
刑事事件に関していえば、普通の人の10年分くらいやったかもしれません。
担当している事件で弁護活動が実り、良い結果が出るたびに、「これでいいんだ」と自信を持てるようになりました。
1年目に感じていたプレッシャーは、自信に上書きされていきました。
立派な桃や栗に育ったでしょうか。
今は、様々な事件の依頼を受けても、依頼人のために自信を持って弁護に携わっています。

プレッシャーがなくなるといっても、それは緊張感をなくしていいという意味ではありません。
ここで気を抜けば、たちまち2流の弁護士になってしまいます。
弁護士にとって、脂がのってくる時期に入っていくと思います。
若手としての機動力や熱意は忘れずに。経験によって培った自信を持って。
今度は立派な柿を目指したいと思います。

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